マリーゴールド 制作過程 1/3
5月のGWに時間があったので、家の雑草が生えている場所を整理して何か植えようと雑草を取ってスコップで掘り返し、きれいにしました。
家内がマリーゴールドの種があるというので、撒いて水をやったところ見事に花を咲かせてくれました。途中 間引きした苗を間に植えたのですが大きくなりませんでした。しかし 小さいながらも健気に背伸びして花を咲かせてくれたことに 痛く感動したのです(笑)
それでぜひ作品にしようと思い立ち、久しぶりの写生からはじまりました。
創作意欲は小さなことに感動するところから始まります!! (笑)
①強い日差しを浴びながら写生
4つ切程度の大きさにまとめました 8月6日~14日
②版木に転写 そして彫始め
黒の主版を作ってから色版を作ることにしたので とりあえず主版のみに集中
細かいところをサインペンでなぞりながら 彫線を決めます
細かい部分が多いので木工ボンドを水で溶いて薄くしたものを筆で全体に塗りました。
③彫りは 時には単調な繰り返しになるので、優しい時間です
眠くなる時がままあります 小さな世界ですが、たまには遊びも入れて激写!!
木工ボンドが効いて 表面に 粘りがあります
④主版の彫が終了 そして試刷り 8月24日
これで主版が完成したので次は色版の制作過程へ
Stay Home で原画1枚完成
5月の原画作品です。
冬に撮りためておいた画像から 冬の晴れた朝の釧路川河畔の風景です
①全体の構図を決めて、鉛筆で下書き、サインペンとネオピコカラーで書き進める
雪の部分は紙の白そのままを使います
②さらに書き進め
③川の表面に氷や雪を表現したいのでマスキング後、薄墨を塗ってマスキングをはがす
④氷や雪が張り詰めた川の雰囲気と雪道を書き込み
二人をもっと表現したいので中央部分 書き直し
⑤完成
二人の姿を修正して完成
摺りの時は 朝日が当たる部分を強調して金色の刷り込みを考えています
山桜の版画 摺り ~ 完成
最高気温9度の釧路市からです
山桜2020が完成しました。 摺りの過程を見てみましょう!!
①背景の摺りです
上は濃く、下は薄く 濃淡が大切です
②花びらの摺り
山桜は花の色が薄いので 淡いピンクにしました
③花びらの筋や枝を摺ります
④葉を緑で一回摺って さらに 赤茶系の色で摺ります
山桜の葉は本来 赤茶系ですが 緑があったほうが 元気に見えます
⑤主版の黒インクを摺り ほぼ完成
⑥最後におしべをつけて(割りばしの先を細くして点摺り)
落款、サインで完成
⑦厚め越前和紙は摺り跡がクッキリで好きな紙です
(浮世絵版画の空摺りと同じです)
山桜の版画 Ⅲ
色版を作るために主版のコピーを5枚くらい
背景、花びら、枝、葉、他 の色版の為に版木に転写します
そして 各々 背景、花びら、枝、葉、 を残すように彫ります