北海道/釧路/木版画家/中川敏彦

北海道/釧路/木版画家/中川敏彦

たまには道具たちのお世話

バレンの竹皮が痛んできていたので包みなおし!

ふだん何気なく使っているのですが、さすがに竹の皮も摩耗で穴が開いたり割れたりしてきます

そこで新しい竹皮に包みなおします

私が普段使っているバレンは直径13センチの大きさで道刃物工業㈱製の創作バレンでベタ版用のものです

摺り具合が気に入りずっと使っています

13センチというのも摺り師は男性が多く、男性の手になじむ大きさということでその大きさになったとの事 でも女性の摺り師もたくさんいますよ!

 

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創作バレン 

当て皮はプラスチック、芯は塗装硬化させた紙ひも、それを竹の皮で包んでいます

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本物の当て皮は和紙、蕨粉、渋柿、本絹、漆で作られ芯は竹の皮を割いて編んでこぶを作って巻いたものとの事

気が遠くなる手仕事の作品です、10万円以上というのも納得

私も本物は資料でしか見たことがありません

 

竹の皮は扱いがむずかしいので いつも うまく 包むことが出来ません

今回は竹の皮を水で十分湿し(一晩つけて置きました) 柔らかくし、

布でふき取り、ハサミの柄でしごいて 繊維を柔らかくしてやり、形を決めて

ハサミで切ります

芯を包んで縛って固定します 包むときに繊維に沿ってすぐ割れます

今回はなんとか 1回で2個包むことが出来ました

出来上がりはきれいではありませんが 十分使えます(笑)

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もっともっと修行が 必要です (笑)